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はじめに
私はこれまで、80代・90代の高齢者を中心に訪問リハや施設を担当してきた作業療法士です。
筋力トレーニングやバランス練習など、運動療法にも全力で取り組みましたが、老化や疾患が進む方々には、どうしても「変わらない壁」があることを痛感しました。
しかし一方で、数字に表れない小さな変化や、作業活動を通じた笑顔、他者との関わりが、どれほど大きな力になるかを目の当たりにしてきました。今回は、私自身の実感を交えてお伝えします。
1. 老化・疾患が進む中で出る「限界」
筋力は緩やかに低下し続ける:80代の利用者では、週に1度の筋トレでも翌週には元に戻ってしまうことも多い。 器質的変化は戻らない:変形性膝関節症の痛みや、脳卒中後の麻痺は、運動だけでは“根本的な改善”が叶わない。 認知機能の衰えで継続が難しい:同じ運動を繰り返せず、せっかくのプログラムも本人の理解・記憶に依存する。
これらを前に、「どれだけ頑張っても、ADLスコアが上がらない…」と壁にぶつかる瞬間が何度もありました。
2. 数値では測れない“生きがい”を生む作業活動
● 「好き」をリハビリにする
庭いじりが趣味のAさんには、園芸作業をリハビリに組み込みました。
→ 筋力向上以上に、自ら花を植え替える姿からは「生きる力」を感じました。
● 目標に“意味”を持たせる
「お孫さんの運動会で玉入れがしたい」
→ 運動そのものではなく、その先のイベントに向けた作業活動と位置づけると、本人のモチベーションが長く続きました。
● 小さな成功体験の共有
「今日はスプーンを持つ手が少し震えにくかった」
→ 数字ではなく、感覚的な「できた」を言葉に残すことで、本人もご家族も希望を実感できます。
3. 人との関わりが生む安心感と支え合い
協働作業(Co-occupation):私やご家族と一緒に作業を行うことで、孤独感が和らぎ、笑い声が増えました。 グループアクティビティ:折り紙や手芸サークルなど、同世代の仲間と一緒に作業する時間は、競争や比較ではなく「共に楽しむ場」となりました。 社会参加の一歩:地域イベントへの出展やボランティア活動は、利用者に新たな役割感と自己肯定をもたらします。
4. 限界の中で私が見つけた希望
運動で機能を完全に戻せなくても、作業なら“今”を輝かせられる。 数字ではなく、体験や感情の変化に焦点を当てる。 人とのつながりが、最大のリハビリになる。
老化や疾患の壁は確かに厚い。
しかし、「意味ある作業」と「つながり」が生む生きがいは、その壁を少しでも越える力を秘めています。
まとめ
運動療法の限界を認めたからこそ、私たち作業療法士は、「その人らしい生き方」を取り戻す伴走者になれます。
ADLだけでなく、心が潤う瞬間、誰かと笑いあう時間――
それこそが、療法の先にある本当のゴールなのです。
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