リハビリ職に従事していると、避けられないのが**算定（リハビリ費用の請求）**に関連するプレッシャー。患者の状態に合わせてリハビリを提供しているにもかかわらず、算定基準を満たすために、上司や施設からの圧力で怒られることが多いのが現実です。
どうして算定が問題になるのか？
リハビリ業務においては、患者一人ひとりに対してリハビリを行い、その内容を算定基準に合わせて報告することが求められます。しかし、リハビリの質や実際の必要性に関わらず、算定数が重視される場面が多くなっています。
例えば、リハビリを行う時間や内容、患者の進捗具合が基準に満たない場合、リハビリ費用の請求が通らないことがあります。それを防ぐために、患者に無理なリハビリを行ったり、リハビリ時間を増やすように指示されることがあるのです。
何が問題なのか？
1. 質より数量重視
リハビリの質が重要であるにもかかわらず、算定のために無理にリハビリ時間を延ばすことが求められ、患者にとっても有益な治療が提供できていないことが問題です。患者一人ひとりに最適な治療を行うことが大事ですが、施設側は「時間」と「回数」を基にした数字を求めてくるため、無駄なリハビリが行われることもしばしば。
2. 上司や施設のプレッシャー
施設の経営上、算定基準を満たすことが求められるため、リハビリ職が上司からのプレッシャーを受けることになります。その結果、必要なリハビリの量や質を超えて、患者に負担をかけてしまうことがあるのです。そして、もし算定数が足りなければ、怒られるという悪循環に陥ってしまいます。
3. リハビリ職のモチベーション低下
こうした環境では、リハビリ職のモチベーションが下がることも多いです。患者の回復を第一に考えたいのに、数字を追うだけの仕事になりがちで、やりがいを感じにくくなります。その結果、職場に対する不満やストレスが増え、精神的な負担が大きくなることがあります。
どうすれば解決できるのか？
この問題を解決するには、まず施設側がリハビリ職の実際の努力や患者の回復度合いを重視する環境を作ることが必要です。また、リハビリの質を向上させるためには、スタッフの教育やサポート体制を強化し、リハビリ職が安心して働けるようにすることも大切です。
さらに、リハビリ職自身も、コミュニケーション能力や問題解決スキルを向上させ、上司や施設と積極的に話し合い、患者にとって最良の治療を提供するための環境づくりが求められます。
まとめ
リハビリ職は、算定を意識するあまり、患者に無理なリハビリを強いることが問題となりがちです。しかし、実際には患者の回復を第一に考え、リハビリの質を向上させることが求められています。施設側とリハビリ職のコミュニケーションを改善し、リハビリの本質を忘れずに仕事を進めていくことが、患者にもリハビリ職にも良い結果をもたらすでしょう。
 | 価格:1429円～ |
