インドとパキスタンは、南アジアにある隣同士の国です。歴史的に深い関わりがありながらも、現在はしばしば緊張関係にあることで知られています。なぜそうなったのか、わかりやすく解説します。
もともとは同じ国だった?
もともとインドとパキスタンは、イギリスの植民地として一つの国でした。しかし1947年、イギリスから独立するときに、「宗教の違い」がきっかけで分かれることになりました。
インドには主にヒンドゥー教徒が多く住んでいて、 パキスタンにはイスラム教徒が多く住んでいました。
この違いから、「別々の国にしたほうがよい」と考えられ、インドとパキスタンに分かれました。
なぜ仲が悪いの?
国が分かれたあと、多くの人が引っ越しを強いられ、宗教の違いから争いも起こりました。さらに、カシミール地方という地域を「どちらの国のものか」で争うようになり、これまでに3回以上の戦争が起きています。
今でもカシミール地方では時々衝突があり、国境の近くは緊張状態が続いています。
協力することはないの?
実は、まったく仲が悪いわけではありません。スポーツ(特にクリケット)ではライバルとして人気があり、文化や映画などでは共通点も多くあります。また、自然災害や環境問題に対しては、協力し合うこともあります。
今後どうなっていく?
インドとパキスタンは、どちらも核兵器を持つ国であり、争いが大きくなると世界的な問題になりかねません。そのため、国際社会もふくめて、平和的に話し合いで解決しようと努力しているところです。
まとめ
インドとパキスタンは、もともと1つの国だったが宗教の違いで分かれた。 特にカシミール地方をめぐって争いが続いている。 一方で文化やスポーツではつながりもあり、話し合いでの解決が期待されている。