こんにちは、作業療法士です。
今回は実業家・与沢翼さんの薬物問題をきっかけに、覚せい剤依存の危険性について、専門職としての立場から解説していきます。

与沢翼さんの薬物問題と覚せい剤
最近、与沢翼さんが違法薬物の使用を認めたというニュースが話題になりました。
具体的な薬物の種類については報道によって異なるものの、もしこれが覚せい剤だったとしたら、
非常に深刻な問題になります。
覚せい剤は一度使用するだけでも、強烈な快感と引き換えに脳に深刻なダメージを与える薬物です。
そして、一度手を出してしまうと、自己コントロールだけで抜け出すことはほぼ不可能です。
成功者であっても、社会的地位が高くても、覚せい剤の依存性の前では無力になる。
与沢翼さんの件は、その現実を私たちに突きつけています。
覚せい剤の依存メカニズム
覚せい剤を使用すると、脳内のドーパミン(快楽物質)が異常に放出されます。
これにより、普段の何倍もの「快感」や「万能感」を感じます。
しかし、この強烈な快楽を体験した脳は、
- もう一度この感覚を味わいたい
- 普通の生活では満足できない
という状態になってしまいます。
これが覚せい剤依存のスタートラインです。
与沢翼さんのような、もともと自己実現欲求や成功欲求が強い人は、
この「万能感」にハマりやすい傾向もあると考えられます。
作業療法士視点で見る、覚せい剤依存の怖さ

覚せい剤依存は、単なる「やめればいい」という話ではありません。
脳そのものが変性してしまうため、次のような症状が現れます。
- 幻覚・妄想(人に監視されている感覚、被害妄想)
- 認知機能低下(判断力・記憶力の低下)
- 感情コントロールの困難(怒りっぽくなる、抑うつ)
- 社会的機能の喪失(仕事、家族関係の崩壊)
作業療法士の立場から言うと、
覚せい剤依存症の回復には**「日常生活の再建」**が不可欠です。
たとえば、
- 生活リズムの安定
- 人との信頼関係の再構築
- 趣味ややりがいを見つける
- ストレスマネジメントを身につける
といった「生きる力」を一から取り戻すリハビリが必要になります。
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まとめ:与沢翼さんも「特別な存在」ではない
与沢翼さんのようなカリスマ的存在であっても、
覚せい剤という強力な依存性薬物の前では無力になることがある。
これは、誰にでも起こりうる「病気」です。
大切なのは、責めることではなく、
正しく理解し、回復を支える社会的な仕組みを作ること。
作業療法士として、薬物依存から立ち直ろうとする人たちを、
これからも支えていきたいと思います。
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