PR
作業療法

リハビリ職は学費だけ高くて稼げない?志望者・親御さんへの警告ブログ

作業療法
この記事は約4分で読めます。

作業療法士(OT)、理学療法士(PT)、言語聴覚士(ST)など、リハビリ職は「国家資格」「医療系」という言葉から、いまだに「安定職」というイメージを持たれる方が多いです。

進路選びで悩んでいる学生や、その保護者の方にとっても、「手に職を」という願いから選ばれる職種です。

でも、実際はそんなに甘い世界ではありません。

学費は数百万、それに見合う年収は得られない

養成校(専門学校・私大)の学費は3〜4年で400万〜600万円。 卒業後、国家試験に合格しても初任給は20〜23万円ほど(手取り約17〜19万円) 経験を積んでも年収500万円が限界値。 昇給スピードは遅く、30代でも年収350〜450万円が現実的なラインです。

つまり、奨学金を借りて進学しても、返済が生活の重荷になるだけのケースが少なくありません。

実習は“精神的地獄”になる可能性も

さらに問題なのは、**養成過程での「臨床実習の過酷さ」**です。

長時間のレポート提出 厳しい指導者によるプレッシャー 患者対応の緊張感 失敗すれば実習中止や留年リスク

このストレスによって、実際に「精神的に不安定になる学生」も少なくありません。

中には、実習中にうつ病や不安障害を発症し、医療機関にかかる学生も存在します。

この実情をオープンに語る教育機関は多くありません。

就職後も厳しい現実が待っている

晴れて国家資格を取得しても、就職先の多くは病院・クリニック・介護施設など。

ここでも問題になるのが、保険制度による「点数制」の壁です。

患者1人に請求できるリハビリ費用は国によって制限あり 病院側も利益を出しにくく、リハ職の人件費に余裕がない だから「昇給しにくい」「残業も多い」「定着率が低い」

結局、高額な学費をかけて手にした資格に対して、リターンが非常に乏しいのが現実です。

本当に進むべき道なのか、今一度考えて

リハビリ職は、人の生活に寄り添う素晴らしい仕事です。

ですが、その一方で「やりがい搾取」の構造にも近い側面があることを、進路選びの段階で知っておくことは極めて重要です。

高額な学費 精神的に過酷な実習 年収500万円が頭打ちの給与体系

これらすべてを理解したうえで、それでも「この仕事がしたい」と思える人には向いている職業だと思います。

最後にひとこと

「国家資格を取れば人生安泰」という時代はもう終わっています。

リハビリ職を志す学生やその親御さんには、“感情”だけで進路を選ぶのではなく、“現実”を知ってから選択してほしいと心から思います。

タイトルとURLをコピーしました