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【第38回】つみたてNISAとiDeCoの違いとは?初心者向けにわかりやすく解説

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資産形成を始めるにあたって、よく耳にするのが「つみたてNISA」と「iDeCo(イデコ)」です。

どちらも税制優遇が受けられる便利な制度ですが、仕組みや使い方に違いがあります。

今回は、初心者にもわかりやすく、つみたてNISAとiDeCoの違いを整理して解説します。

1. 基本的な違い

まず、大きな違いは「目的」と「引き出しの自由度」です。

つみたてNISA:いつでも引き出し可能。将来の資産形成や目標達成のための自由な運用に向いている。 iDeCo:原則60歳まで引き出し不可。老後資金づくりを目的とした年金制度。

つまり、資金を自由に使いたいか、老後のために長期間拘束してもよいかが、選択の分かれ目です。

2. 税制優遇の内容

つみたてNISAの税制メリット

運用益(売却益・配当金)が非課税 年間120万円まで投資可能(新NISA基準) 非課税期間は無期限

通常、株式や投資信託の利益には約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAではこれがゼロになります。

iDeCoの税制メリット

掛金(積立金)が全額所得控除 運用益が非課税 受取時にも控除あり(退職所得控除や公的年金控除)

iDeCoは掛金の時点から所得税・住民税が軽減されるため、節税効果が非常に高いのが特徴です。

3. 資金の引き出しルール

つみたてNISA:いつでも売却可能。生活費が必要になった場合でも資金化できる。 iDeCo:原則60歳までは引き出しできない。途中でやめる場合も「運用指図者」として資産を運用し続ける必要がある。

この点から、つみたてNISAは「生活の変化に柔軟に対応したい人」に、iDeCoは「将来までしっかり貯めたい人」に向いています。

4. 投資対象商品の違い

つみたてNISA:長期・分散投資に適した一定の投資信託やETFに限定。 iDeCo:定期預金、保険商品、投資信託など幅広い商品から選択可能。

iDeCoではリスクの低い元本確保型商品(定期預金や保険)も選べるため、リスクを取りたくない人にも利用しやすい設計になっています。

5. どちらを選ぶべきか?

それぞれの特徴をまとめると、

まずはつみたてNISAで流動性を確保しながら資産形成 余裕があればiDeCoで老後資金を着実に積み立てる

この流れがおすすめです。

特に若い世代やライフプランがまだ確定していない方は、まずはつみたてNISAを優先し、将来余裕ができたらiDeCoを追加で活用するのが無理のない運用方法です。

まとめ

つみたてNISAとiDeCoはどちらも非常に魅力的な制度ですが、目的やライフスタイルによって向き不向きがあります。

自由度を重視するならつみたてNISA、節税効果と老後資金確保を重視するならiDeCoを活用しましょう。

制度の違いを正しく理解して、自分にあった資産形成を進めていくことが大切です。

次回【第39回】では、「資産形成におけるドルコスト平均法の効果」について詳しく解説します。

引き続き、よろしくお願い申し上げます!

【第39回】ドルコスト平均法で資産形成を有利に進めよう

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