
投資信託とETF(上場投資信託)は、どちらも分散投資を容易に行える投資商品ですが、それぞれに特徴とメリット、デメリットがあります。
今回は、投資信託とETFの違いをわかりやすく説明し、どちらが自分に合っているのかを見極めるためのポイントを紹介します。
1. 投資信託とは?
投資信託は、専門家が運用を行う金融商品で、個人投資家が少額からでもさまざまな資産に投資できる仕組みです。
複数の資産をまとめて運用しており、リスク分散の効果が得られます。投資信託は基本的に購入・売却が1日1回の基準価額で行われるのが特徴です。
1.1 投資信託のメリット
専門家が運用してくれるため、投資初心者でも安心。 定期的な積立投資が可能で、ドルコスト平均法が簡単に実践できる。 分配金の受け取りが可能で、再投資を選べる。
1.2 投資信託のデメリット
運用手数料(信託報酬)が発生する。 売買が1日1回の基準価額でしか行えないため、即時売買ができない。 信託報酬以外にも、販売手数料などがかかることもある。
2. ETF(上場投資信託)とは?
ETFは、株式のように証券取引所に上場している投資信託で、株と同じようにリアルタイムで取引できます。
ETFは株式と同じように売買されるため、流動性が高く、即時に売買できる点が大きな特徴です。
2.1 ETFのメリット
取引所で株と同様にリアルタイムで売買でき、流動性が高い。 運用手数料が安いことが多い。 分配金を受け取った場合、再投資も簡単に行える。 分散投資を低コストで実現できる。
2.2 ETFのデメリット
売買手数料(証券会社による取引手数料)がかかる。 最小投資額が株式と同じため、少額から始めるのは難しい場合がある。 1日の取引時間内で売買しなければならず、投資信託のように基準価額を気にしなくて良いわけではない。
3. 投資信託 vs ETF – どちらが自分に合っているか?
3.1 手軽さを求めるなら投資信託
投資信託は、自分での運用を避けたい、または少額から始めたいという場合に向いています。
自分で銘柄選びをする必要がなく、運用の手間も少ないため、初心者でも始めやすいです。また、毎月定額で積立投資を行いたい人にもおすすめです。
3.2 コストを重視したいならETF
ETFは、運用手数料が安いため、コスト面で有利です。
また、株式と同様に取引所でリアルタイムで売買できるため、取引のタイミングを自分で調整したい人に向いています。
大きな資産を運用したい場合や、柔軟な取引を行いたい場合にも適しています。
3.3 長期投資向きには?
どちらも長期投資に向いていますが、投資信託は積立投資がしやすく、手間なくコツコツ続けることができます。一方、ETFは、少額で始められるわけではないものの、長期的に低コストで分散投資が可能です。
4. まとめ
投資信託とETFは、それぞれに特徴があります。自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことが重要です。
手軽に投資を始めたい場合や、積立投資を行いたい場合には投資信託が適しています。 低コストでの分散投資や、流動性を重視するなら、ETFが良い選択です。
どちらを選ぶにしても、分散投資を心がけ、長期的にコツコツ資産を積み上げることが成功の鍵となります。