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「医療福祉業界は甘くない」現場で感じた理想と現実のギャップとは?

「人の役に立ちたい」「誰かの生活を支えたい」——そんな想いから医療や福祉の業界を志した人は多いと思います。

私自身もその一人でした。作業療法士として働きながら、日々多くの患者さんと関わり、リハビリを通して「ありがとう」と言ってもらえることに、やりがいを感じています。

しかし、現場に出て数年が経ち、こう思うことも増えてきました。

「この業界、思ってたよりずっと厳しいな」

給料の低さ:社会貢献度のわりに報われない

まず大きなギャップは給料の低さです。

国家資格を取得し、日々人の命や生活を支えているにも関わらず、待遇は決して良くない。私も最初の職場では、提示された給料より低い額で働かされていた過去があります。

福祉系の職種は「やりがい搾取」と言われることもありますが、それを痛感する瞬間は少なくありません。

労働環境の過酷さ:常に人手不足と隣り合わせ

現場は慢性的な人手不足。

特に高齢者施設や病院では、一人ひとりに十分なリハビリ時間を確保するのも難しい。業務量に対してスタッフが足りていないので、常に「時間との戦い」です。

加えて、リスク管理や記録業務も求められ、定時で帰れる日はほとんどないという声も多く聞かれます。

人間関係:感情労働の連続

医療福祉の現場は「人」と深く関わる分、感情労働が避けられません。

患者さんやご家族とのやり取り、職場の多職種との連携など、時には理不尽に感じる対応もあります。

感情の消耗が激しいのに、それをカバーする仕組みが整っていないことも、この業界の課題のひとつです。

社会的評価の低さ:目に見えにくい仕事の価値

医療福祉職は「誰にでもできる仕事」と見られることもあり、社会的評価が低いと感じる場面もあります。

本当は専門知識と判断力が求められる重要な仕事なのに、その価値がきちんと伝わっていないのが現状です。

それでも辞めない理由

ここまで厳しい話ばかりしてきましたが、それでも私が作業療法士を続けているのは、「自分にしかできない支援がある」と信じているからです。

ただし、この業界に夢を持って飛び込もうとしている方には、**「甘くはない現実」**もちゃんと知ってほしいと思っています。

おわりに:だからこそ、自分の人生設計も考えるべき

医療福祉業界にいる限り、自分の時間やお金、精神的余裕をどう確保するかが大事になります。

私は資産形成や副業にも取り組みながら、「業界に頼りきらない生き方」を模索中です。

これからも、リアルな現場の声をブログで発信していきます。

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